目にやさしい環境つくり
子供の目が悪くなる要因として考えられるのは、テレビを近くで見ることや携帯ゲーム機などのやりすぎ、暗い場所での読書など環境的な要因が大きいとが考えられます。
従って子供の視力低下を予防するためには、しっかりと気を配って目にやさしい環境を作ってあげることが大切です。
本来であれば、視力が悪くなると考えられる要因をすべて排除してしまうのが、最も良い方法といえるのでしょうが、子供の楽しみを取り上げるのもかわいそうですし、現実的には難しいことだと思います。
親ができる環境つくりとして、テレビ・ゲーム・読書・宿題などをするときに注意すべき基本的なことは次の3つです。
暗いのはもちろんNGですが、明るすぎるのも問題なので、照明器具を工夫して目に優しい明るさを保つことが大切です。
テレビは最低1メートル以上、ゲーム、教科書、ノートなどは最低30センチ以上など、目で見るものとの距離はしっかり意識することが大切です。
30分に5分の休憩や1時間に15分の休憩など、目を休ませることが大切です。
これをしっかり守るだけでも、子供の視力低下はかなり予防できます。
目に良い食材
次に目の栄養について考えてみます。
人の健康にとって大切なことは、いろいろな食材をバランスよく食べることですが、それは目にとっても良いことなのです。
目に必要な栄養素というのは、目の組織の元となるタンパク質、目のエネルギーとなる炭水化物や脂肪、目の働きをたすけるミネラル、そして目の機能を整えるビタミン類やアントシアニンなどがあります。
ビタミン類というのは、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどを指しますが、まずはビタミン類の働きを簡単に説明します。
ビタミンAは夜盲症(とり目)の予防や目の乾燥を防ぐ働きがあります。
ビタミンAを多く含む食材 ⇒ うなぎ、レバー、緑黄色野菜、乳製品など
ビタミンB群(B1、B2)は目を疲れにくくしてくれます。
ビタミンB1を多く含む食材 ⇒ 豚肉、うなぎ、レバー、豆類、ゴマなど
ビタミンB2を多く含む食材 ⇒ うなぎ、レバー、青魚、牛乳、卵、納豆など
ビタミンCは充血の予防やストレス性の疲れ目に効果的です。
ビタミンCを多く含む食材 ⇒ ジャガイモ、サツマイモなどの芋類、ほうれん草、キャベツなど
次に目に良い食材の代表格ともいえるブルーベリーの働きについて簡単に説明します。
なぜブルーベリーが目に良いのかといいますと、果皮に含まれる紫色素のアントシアニンが含まれているからです。
アントシアニンは活性酸素を除去する抗酸化作用があることで有名ですが、そのほかにも目を酷使し続けると機能が低下してくる網膜にあるロドプシンという物質の再合成を助ける働きがあります。
したがってブルーベリーでなくても、アントシアニンを豊富に含んでいる食材であれば同じ効果が期待できます。
ブルーベリー以外にアントシアニンを含む食材にはブドウ、赤ワイン、赤紫蘇などがあります。
他にもルテインやタウリン、メグスリノキ、β‐カロテン、DHAなどの成分が目に良いということがわかっています。
サプリメントを活用する
目に良い食材は普段の食事で摂ることが理想ですし、たんぱく質や炭水化物は十分、普段の生活で摂れます。
しかし、普段の食事で十分な量を摂取することが難しいのは、ビタミン類やアントシアニンなどの有効成分です。
これらは目だけでなく、健康的な体つくりにとっても、大切なのにもかかわらず、意識しないとなかなか十分な量を摂ることはできません。
そんな時に役立つのがブルーベリー系のサプリメントです。
ブルーベリーサプリメントは大手メーカーからもたくさんの種類が発売されていますので、小学生でも飲めるものを与えてあげると良いでしょう。